【ゴルフ自主練革命 スペシャルブログ#4】

ゴルフ業界で輝く人物たちの歩みに迫る――。
このブログでは、ゴルフ界で活躍する人々の人生にスポットを当て、その想いやキャリアの裏側に迫る特別企画をご紹介します。

目次

45歳からの挑戦!ドラコンプロへの道。
~人生に遅すぎる挑戦なんてない。
45歳からプロゴルファーへのリアルストーリー~

第4回 結果は不合格、でも得たものは大きかった

想定内の不合格。

けれど、その瞬間にショックはなかった。
「やっぱりそうか」と、どこか冷静に受け止めていた。
むしろ、“良いデータが取れた”という感覚の方が強かった。

それよりも驚いたのは、自分の心の弱さだった。
あのティーイングエリアで震えた手。普段の練習では感じたことのないプレッシャー。
技術以上に、メンタルがゴルフに与える影響の大きさを痛感した。

ゴルフの練習は、上手く打つためではなく、
どんな状況でも“最低限のプレー”を保てる自分をつくる訓練だ。

技術的なことは、コース上で考えてもできない。
本番では、頭で考えずに体が自然に動く状態でなければならない。
だからこそ、練習とは「繰り返し身体に染み込ませる訓練」であり、派手な技術を追うことではない、そう悟った。

練習方法の模索と情報の波

不合格のあと、私は自分なりの練習方法を模索し始めた。

世の中には、数えきれないほどの理論やメソッドがある。
コーチの言葉、雑誌の記事、今ならYouTubeのレッスン動画も山のようにある。

問題は、それらの情報をどう受け取るかだ。
「自分に今、本当に必要なものは何か?」
それを見極める目がなければ、練習はすぐに迷走する。

幸い、私は遅れてゴルフを始めた分、ビジネスで培った経験を応用できた。
カレー屋として店を経営し、コンセプトを立て、商品を磨いてきた。
その考え方を、ゴルフにも当てはめてみようと思ったのだ。

ビジネスの発想をゴルフへ 「消去法」の思考

カレーの開発で、私が最も大切にしていたのは消去法だった。

多くの店は、スパイスを何十種類も入れて“こだわり”を見せる。
だが私は逆に、一つひとつのスパイスを抜いていった

「このスパイス、無くても味は変わらないな」
「いや、これは絶対に必要だ」

そうして残ったのは、ほんのわずかなスパイスだった。

さらに、煮込み時間や炒める工程にも疑問を持った。
「本当にこの工程は必要なのか?」
試しに、最初から全部の材料を鍋に入れ、沸騰して30分で火を止めてみた。

結果、出来上がりは、はっきり言って不味かった。
だが、一晩寝かせて冷めた頃、まるで別物のような深みのある味になっていた。

“仕上げは、時間に任せる”
この経験が教えてくれたのは、本質は引き算の中にあるということだった。

ゴルフ理論にも「引き算」の法則があった

ビジネスでの消去法をゴルフに当てはめてみると、驚くほど多くの共通点が見えてきた。

世の中には新しいスイング理論が次々に生まれている。
だが、突き詰めていくと―――
どれも根っこは同じことを言っているのだと気づいた。

「その元になっている理論は何か?」
私はとにかく調べ、試し、検証を重ねた。
そして、最後に残ったのはたった3つの要素だった。

  • 身体の回転
  • 振り子の原理
  • 脱力

どんな理論も、この3つの要素から派生していた。
つまり、ゴルフスイングの幹はこの3つにある。

だが、この3つがとにかく難しい。
正しく理解しないと、そこから伸びるすべての枝(理論)は枯れてしまう。

世界のトッププロたちでさえ、結局この3つを追い求めている。
そう気づくのに時間はかからなかった。

次回へ続く

気づいたゴルフの幹。

身体の回転を追求する日々が待っていた。

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